現実世界において、わたしたちは顔と名前を用いてコミュニケーションをしています。インターネット上においても同様です。現実世界のそれと違い生得的なものではないですが、それでもプロフィール画像とユーザーネームを使って、わたしが「わたし」であることを表明し続けながら意思疎通を行なっています。
この仕組みはコミュニケーションの経験自体にも関わっています。言葉は誰が発したかによって異なる印象を持つからです。例えば、Twitterで親しかったフォロワーのプロフィール画像やスクリーンネームが突然変わってしまい、見慣れていたはずのツイートが別人のもののように感じられたことはないでしょうか。わたしが「わたし」であり、あなたが「あなた」であること。それは意思疎通の現場において重要なファクターです。
しかし、わたしたちは顔や名前を用いないとコミュニケーションできないのでしょうか。わたしが「わたし」で、あなたが「あなた」であることを認知し合わないと意思の疎通は図れないのでしょうか。他者と関わるたびに、わたしは「わたし」にならなくてはならないのでしょうか。
顔や名前がなくても情報交換は成立するはずです。むしろ、それらに依存したコミュニケーションとは異なった経験を持てると考えます。
そこで、オープンチャットを作りました。以下の手順を踏んで参加することで、顔と名前から解放された交流を図ることができます。
①白い画像を保存
上に添付された白い画像を保存してください。これをプロフィール画像に設定してもらいます。
②ランダムな文字列を取得
このサービスで作られた10桁のランダムな文字列を一つ選んでください。それをユーザーネームに設定してもらいます。
③オープンチャットにアクセス
上のリンクからチャットに入ってください。パスワードが求められるので、「2LUzb2mA」と入力してください。
④プロフィールを設定
手順①②で取得した白い画像とランダムな文字列を、プロフィール画像とユーザーネームに設定してください。
これらの手順でチャットに参加できます。
何を書き込むかは自由です。今日あった良かったこと、好きな本や音楽、身近な人には相談できないことなど。使い方次第で可能性が開いていくと思います。当然ですが怖いことは書かないでください......
先述のように、誰が誰であるか分からないところにこのチャットの肝があります。あまり自分の情報が特定されないように利用した方が楽しいかと思われます。しばらくしたらユーザーネームを別の文字列に変えてみてもいいかもしれません。
退会や再参加は完全に自由です。都合よく利用してもらえたら嬉しいです。