il「imaginary line」

「私たちがある二つのものを取り出し、それらを「互いに分離した」ものと見なすとしよう。じつはそのとき、すでに私たちは両者を意識のなかで結びつけ、両者のあいだに介在しているものから両者をともに浮き立たせる、という操作を行なっているのだ。そして逆もまた真なり。私たちが結びついていると感じられるものは、まずは私たちが何らかの仕方でたがいに分離したものだけだ。事物は、一緒になるためにはまず離れ離れにならなければならない。」
G.ジンメル(1999). 橋と扉 鈴木直(訳) 北川東子(編) ジンメル・コレクション 筑摩書房
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